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言語は思考を前提するのではなく、これを実現する。

わたしたちは内的な言葉や外的な言葉によって、自分の思考を示すのであり、[言葉で表現することは]実際には思考の経験なのである。
もちろん思考は、一瞬のうちに稲妻のように進む。しかしわたしたちはその後、思考を自分のものとする作業をしなければならない。そして思考が自分のものとなるのは、表現によってである。

メルロ=ポンティ『知覚の現象学』より