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「東京都永田町【最高裁判所】篇」

最高裁判所はやたらとデカい

■最高裁判所西門■
  一日前に、見学の申請を電話でする。おそらく想像するに、法学部の学生でもなければ、個人で見学しようという人間も少ないだろうとは思うものの、何しろ我々は見学者だ。見学できる場所を探し、見学する。純粋なる見学の第一弾として選ばれたのが裁判所の中でも日常とは最も遠いところにある「最高裁判所」。
  約束した時間に最高裁判所の西門に行きたかったが、どこにその西門があるのかよくわからないまま、とにかくわたしは地下鉄、半蔵門の駅を降りた。駅から歩くこと15分ほど。国立劇場の隣にあるのが、その最高裁判所だった。
  しかし、いつまで歩いても、あるのは閉ざされた壁ばかりで入れるような門が見つからない。ただひたすらに歩き、着いたのは正門だった。そこにいる守衛さんに話を聞くとどうやら行き過ぎてしまっていたらしい。
  来た道を走る。その距離はひたすら長い。
  西門では、見学担当の方が待ち構えていた。かなり丁寧なお迎えムード。団体見学ではないから、相手方もやりにくかろうとは思うものの、そこはお役人。しっかりと決められたことをやり遂げてくれたと言っていいだろう。しっかりとした見学お勧めコースである。

象徴するものがやたらと多い

■最高裁判所正門近くにある像■
  中に入ると手荷物はすべてロッカーに入れられ、さらに空港であるようなセキュリティーチェックを受ける。流石は最高裁判所。「最高」と謳っているだけはある。そんなわけで、内部の写真は撮れなかった。
  その後、見学者控え室という、まさにわたしたちのためだけに設えられた部屋へ通されると、裁判についてのビデオを10分ほど鑑賞。
  それからようやく、見学が始まる。
  まず案内されたのは、またしてもやたらと広いロビー。正門を入ってすぐのロビー。天井がやたらと高い。とにかく「やたらやたら」してるのだ。「だからこそ最高である」といわんばかりに。
  そこにあるのは、力と平和を象徴した像。さらに、その向かいに平和な家庭をイメージしたという子供たちと鳩の像。なぜかわからないが、象徴主義がここでは蔓延っている。直接的なキャッチコピーではなく、彫刻や絵画にその思いを託しているようだ。
  メインとして案内された大法廷は、基本的に年に1、2度しか使われないという法廷。それもわたしたち一般人が絡むような問題はここでは行なわれないという。ほとんどは法律の改定など。大法廷の背後には月をイメージした絵画。そして、15人の裁判官たちが座る後ろには太陽を象徴する絵画。
  ここにもまた象徴。
  ついでに言えば、裁判官の着る黒衣は、何色にも染まらない色、つまり、公正な判断を下す色として決められたものだという。
  そう、ここにきてわかったことは、裁判所は法廷であまりにはっきりさせすぎてきたため、たとえ好きになっているということだ。

  そもそも、わたしは戯曲に裁判のシーンを書くためにここを見学したのだが、望むようなものは得られなかった。ガイドの人も、それなら地方裁判所の刑事事件を観に行った方がいいだろうと言う。しかし、まあ、それはそれ。結果的にいいシーンが書けたと自負している。


  興味のある方は、是非とも最高裁判所に電話を。

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