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2009-06-26

『神の子どもたちはみな踊る』読了

●無事帰国。
移動中に予備で持っていった村上春樹氏の短編集『神の子どもたちはみな踊る』(「地震のあとで」改題)を読了。
●1995年1月13日の阪神大震災をテーマに書かれていることは有名だが、同年3月20日の地下鉄サリン事件についてはノンフィクションで『アンダーグラウンド』(現在・未読)があり、また、たまたま今日フジテレビでは「松本サリン事件15年後の真実」として、当時を振り返る河野氏や家族のすがたに考えさせられるものがあった。
●いずれにせよ、1995年の冒頭はわたしにとっても浪人生活を終えるその時期、4月からは大学だというそういう時期だったために、大きなターニングポイントとしてずっと考え続けてきているテーマではある。
 97年5月の神戸連続児童殺傷(酒鬼薔薇)事件、98年7月の和歌山毒物カレー(林真須美)事件、さらに世界的には2001年の9.11や2003年の春のSARSなどいくつかの事件やテロ・自然現象も含め、「視点をずらされる」事象というものがいくつも存在し、しかし、それらとは別にまた距離のあるところで普通の生活が営まれてもいる。
●この「私的現実」との距離感、あるいは「完全なるフィクション」とこうした事象との距離感を並列に並べることによってまた見えてくるものがあるのだと、『神の子どもたちはみな踊る』を読みながら考えていたのだった。

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