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2007-06-30

『ニュータウン入口』準備公演を観る

●楽しみにしていた準備公演。
 リーディングから第二稿が書けなかったと宮沢氏の日記には書かれていたわけだが、でも思ったより印象は変わっていた。映像が増え、もちろん動きが増え、登場人物も一人一役で分かれていたし、見やすくなっていた。
 始まり方や終盤の締まり方などはしっかりと絞られていた印象があり、見ていて気持ちいい。
●『東京大学「ノイズ文化論」講義』も間もなく発売されるわけだが、ノイズを受容することと排除することについて考えていた。
 まして、わたしもエクリチュール・オートでは『ノイズ汲み取り室』というタイトルで毎日書いているわけで、そもそもこのタイトルもほぼ偶然に近い形で生まれたものだ。
 さらにモダニズム建築のルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエは”Less is more”(少ないことはいいことだ)という発想で、シンプルで無駄のない建築を試みているわけだが、それを踏まえてポスト・モダニズム建築のロバート・ヴェンチェーリは、”Less is Bore”(少ないことは退屈だ)と皮肉った。
 ここにはある種の「ノイズ」への姿勢が含まれているようにも思われる。つまり、『ノイズ汲み取り室』とはまさしく近代を作る装置のようなものだということになる。まあ、単純な二元論ではもちろん語れないわけだけど。
 一方、ポストモダン的なノイズを「受容する」という立場を取ることで、先日書いていたある種の「甘さ」が出現してくることも確かではないか。その落とし穴に注意していながら多様性やノイズを保護する立場というのが大事なところだと思う。

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