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読書 Archive

備えて

●このBlogの左下では、いつのまにか『1Q84 BOOK3』に向けたカウントダウンがはじまっている。発売後はなにかこのブログパーツも驚きの展開を見せるらしいが…。
●それはそれとして、実は『ノルウェーの森』(上)を再読している。文字が大きくなり読みやすくなった講談社文庫版。繰り返すが、浪人時代に一気に徹夜で読み通して以来のことだ。繰り返し書いているのはそれくらいその時代のわたしにとっては衝撃的だったということ。
 唯一の長編リアリズムということだが、あまりそういうことは気にせずとも、ある地点を通り越えると一気に引き込まれる。上巻しか持ってこなかったことを今さら後悔しているが、まあ、すぐに帰国だ。金曜日に空港で買えばいい。
 そして、この作品は2010年12月には映画も公開されるわけだが、改めてこの時期に読んでおくのも悪くはない。
●さて、わたしはといえば、今は毎晩、『ライアーゲームSeason2』を観ている。こちらは気晴らし。
●21世紀型オルタナティブ・アートスペース「3331 Arts Chiyoda」がちょっと気になる。
秋葉原の旧中学校が革新的アート活動の発信拠点「3331 Arts Chiyoda」としてオープン – CINRA.NET
●なんか、こういう企画ができるようなスペースを持てるといいんだけど…。

極寒の地へ、2009年忘年会その3

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●2009年最後の大連出張。3ヶ月ぶりのCA(中国国際航空)で、成田空港第1ターミナルへ。CAになると時間的な余裕があるが、その分、iPhoneの電池消耗が激しくなる。
●空港で、仕事に関連する本と、店員推薦の小説『重力ピエロ』を購入。というか、この小説、これ映画になっていたのか、まったく気付かなかった。作者の「春樹チルドレン」と(勝手に?)呼ばれている伊坂幸太郎氏の世界を味わってみようというつもりで。
 少しずつでも読める読書に集中したいというのもあるが、以前も書いたように深く潜っていくような読書体験を味わいたいからで、その選択が正しいかどうかは読んでみなければわからない。
●さらに空港で少し仕事をして(成田空港でのWifiアクセス画面が少しリニューアルしていたことに気付きつつ)、やや遅れた飛行機に乗り込む。で、今日の機内はやたらと狭かったものの、隣が2歳くらいの中国人の愛らしい女の子で、彼女と母親のほのぼのとした中国語会話に心を癒されつつ、あるいは飲み物を片手に思う存分に暴れる姿に恐怖を感じつつ、仕事関連の本を読了。
●大連に到着すると、想像以上の寒さ。完全装備でも外歩きは厳しい。
●一息つく暇もなく、そのままある会合の忘年会へ。わたしとしては知らない人たちばかりだったが、やはり異国の地での日本人同士の繋がりは非常に早い。三時間ほど見知らぬ人との食事でも楽しめた。境遇や環境を共有している状態であるとやはり話が早い。

『1Q84』BOOK2読了

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●ついに読み終えてしまった。早くBOOK3が読みたい。ここで終わってはいない。2009年12月現在、これがまだ続く作品であると意味ではもちろんまだ語ることはないのだが、ぼんやりとした総合的な感想としてはいつもと一緒だ。
 主人公たちはストイックで、「ねじまき鳥以降」は特に単なる「巻き込まれ型」だけではない何かがある。それが読む者(わたし)を刺激する。どの作品の主人公たちも彼らはいつも、きちんと掃除をするし、身体を鍛えるし、手際よく料理をする。そして音楽を聴く。そうしたいわゆるきちんとしたストイックさが、わたしの背筋を伸ばさせてくれる。
 と同時に、井戸掘りの作業だ。今回は三人称小説と言うこともあり、ややその深く潜っていく体感度は他の作品に比べ、弱いような気もするが、それもまだ終わっていないから何とも言えない。
●これで今年半年かけていた村上春樹長編小説を読むシリーズは完結した。まさしくこの『1Q84』を読み始めるために、また最初から振り返る旅だったわけだが、それも終わってしまった。ちょっと寂しい。これから何を読んだらいいんだろう。
 もちろん、読みたいものはたくさんあるが、どっぷりと深く潜れる作品にわたしは出会いたい。
 それもそもそも自分が深く潜るためならば、わたし自身がまずは何かを書くのも悪くはない。戯曲も来年以降は一年一本は書きたい。それが戯曲という形態を取るかどうかはこの際どうでもいい。体裁の問題ではなく、ただただ何か潜るための何かを自分の手で書き始めることが大事だ。

『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』読了

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●コツコツと読んでいた世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)である。
 上巻を読み終えてからはそれほど時間がかからなかった。二つの世界がパラレルに進むというのはここから来ていたんだな。その後同じ形式を取っている『海辺のカフカ』のほうが圧倒的に面白かったが、今回のこの『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』は、おそらく時代性の問題なのかもしれない。この二作品の大きな違いはまさしく『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』のなかで語られている「コミットメント」(関わりを持つこと)と「デタッチメント」(関わらないこと)の違いでもあるだろう。構造は同じでありながら、スタイルが『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』は圧倒的にデタッチメントである。まさしく、壁に囲まれた世界で関わりを拒んできた男の話であり、そこに巻き込まれ型という発想が出てくる。関わりたくない人たちの中で関わらざるを得なくなっていく。終わり方も極めてデタッチメントな終わり方だ。
 考えてみれば、わたしが以前不条理劇から学んだ際にはやはり巻き込まれ型が中心になっていた。そこに今となっては物足りなさを感じるわけだ。結局、主役は男であり、彼の基本スタンスはデタッチメントであり、わけもわからず周りに巻き込まれる。おそらくこのパターンの構造は使わないだろう。
●そんなわけで、今年の5月から村上長編作品を読み直しはじめ、残すは今年の話題作『1Q84』となる。ここでどんなコミットメントの振る舞いを見られるのか、それが楽しみ。

帰国/JAL再生

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●今回もJALなのでいちど会社に出る。今回は今までの出張とは異なる働き方をしただけにちょっと疲れた。特にMacの前でIllustratorとの格闘だった。IllustratorCS3はだいぶいろんなことができるようになっている。
 Photoshopも含め、最近のアップグレードで、いろんなことができるのは、こちらのサイト「できマガ」でも紹介されていて、Adobeも必死になって宣伝している。今さら感はあるし、何しろこのソフトの価格の高さを何ともしようとしない姿勢にはどうも納得ができないが、まあ、こういう企画そのものはやってもらえたほうがやる気にさせてくれるのでいい。
●さて、話は逸れたが、そんなわけで、新婚旅行から帰ってきた担当者に諸々引継ぎをし、運転手に空港まで送ってもらって、今は大連空港で待っているところ。これから一旦頭を空っぽにしよう。移動中の読書はよく進む。実際、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド<下>』も半分まで一気に進む。
●飛行機の中ではJAL再生のニュース。まさしくそのJALに乗っている。客室乗務員が「皆様には大変お騒がせし、ご迷惑をお掛けしております」とアナウンスする。JALの新しい社長は社長室から出て、一般社員と肩を並べて仕事をし食堂で食事をする。再生の為にはたとえそれが人が作った借金の為だろうが、それが単なるパフォーマンスだと言われようがしのごのいわずやれることをやるのみなのだ。少しだけ前を向ける人がビジネスの世界にもいるということが嬉しい。
●無事、家に戻る。だいぶほっとする。

「月と胡桃」

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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)をようやく読み終えた。
 上巻中盤になって、話が繋がり、いよいよハードボイルドなワンダーランドが動き始めると、ついつい引き込まれてしまうのだった。
 毎回そうだが、ゆっくり読んでいる分だけいくつかのキーワードが頭の中を支配し続ける。暗号化・シャッフリングなどは、現在のITメディアにおける共通のキーワードでもあるが、それが単純にコンピュータの世界で終わっていないところが面白い。ユング的な集合的無意識の世界に入り込んでいくし、また異界への移行の仕方も見事だ。
●そうした原因もあったのだろうか、昨晩の夢の中でふいに『月と胡桃』という単語が出てきた。単語と同時に満月と殻を覆ったままの胡桃のイメージが重なり、なにか書かなければという気持ちになったのだった。そして、これは何かのタイトルになると思い立った。
 帰って検索してみると、北原白秋の詩集(あるいは童話か?)でそうした本があるらしい。あと、合わせて胡桃の歴史を調べてみたが、なかなか興味深かった。
●しかし、まったく読んでいる本の中にも出てこないし、何故『月と胡桃』だったのかはわからない。
●夜はややお腹を壊す。足の方は少し良くなる。

『1973年のピンボール』再読了

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●そうして翌日にはまたその続編、『1973年のピンボール』を再読し終わっていた。
●鼠と僕の話が章ことに入れ替わっていく様は『海辺のカフカ』や『世界の終わり…』(未読)を思い起こさせる。当時、わたしは18歳でこの本を読み、何を感じたんだろうか。正直あまり覚えていない。ただおそらく鮮やかだったのだ。印象としては。受験勉強に疲れると、大宮のゲームセンターの地下にあるピンボールでわたしもただただ時間を費やした記憶がある。それも今となってはいい思い出だが、その記憶そのものももうかなり曖昧なものになっている。どん底のような生活だった。わたしの性格はこれらの本によってより内省化に向かっていった。おそらくテレビのない一人暮らしの部屋で本しかなかったわたしはおそらく続編としての『羊をめぐる冒険』にも手を出したはずだ。大宮そごう8Fの三省堂書店で手に取っただろう。ただ主人公との年齢差が気になってのめり込めなかったのではないかと思う。そこでしばらく村上春樹を離れることになった。
●わたしとしてはここでひと段落しようかという感もあるが、あとは『世界の終わり・・・』を残すのみ。ゆっくり時間をかけて読もう。

『風の歌を聴け』再読了

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●読了したのはすでに昨日のことだ。一日ずつずれている。これがいわゆる村上春樹の処女作ということになるわけだが、最初に読んだのは以前も書いたとおり14年前だと思う。当時わたしは浪人生で大宮に一人暮らしをはじめていた。
●改めて読み返して、『ねじまき鳥』まで根底に通ずるいくつかのメタファーなども描写や、架空の小説を挟み込む方法などに気付く点などはある。ただ、どうしたって男女の描写に注意が向かってしまうわけだが、こうした特徴だけを見れば、ある種の文芸批評家たちが批判したくなるもの無理はないというか、ちょっと格好付けすぎているように感じるというか、斜に構えすぎてる感が強い。まあ、時代を考慮したってやっぱり気取りすぎな感が否めない。
●しかし、ここにはいろんなものが垣間見れる。
●休み明け、やっと仕事モードに変化してきた。

『ダンス・ダンス・ダンス』読了

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●さて、昨日も最後にこそっと書いたとおり『ダンス・ダンス・ダンス』を読み終えた。『羊をめぐる冒険』からの続きとして。ここでも向こう側への入口になる入口があった。あちこちに行き、いろんな人たちと出会い、サスペンス的要素もありながら、ある一つの方向に向かって進んでいく。『羊をめぐる冒険』で救われなかった「僕」は『ダンス・ダンス・ダンス』でまた新たな展開を広げることができた。
●そこで、もう一度「羊三部作」前半である「僕」がどのような青春時代を送っていたか改めて振り返っておく必要があると思い、『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』を準備。半ば義務的にではあるが、これを読み返しておかなければならないと思ったのだった。
 3連休最後の休み。駅前の喫茶店で本を読み、買い物をして過ごす。
 WiiFitPlusは販売されていると思っていたが、まだだった。
●明日からの仕事に向けて、また準備。

長澤英俊展-オーロラの向かう所(さいたま市編)

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●正確に言うならば、起きたのは正午すぎだった。時間がなかった。車で移動することにし、とにかくいろいろ準備して、まずは埼玉県川島町にある遠山記念館を目指した。『長澤英俊展-オーロラの向かう所』とは別に長澤英俊作品がオーダーメイドで?作られているという(曖昧な情報しかないが)、その展示をせっかくだから見ておきたかった。某証券会社の創設者が母親のために建てたといわれるその家は、昔ながらのお屋敷だ。そしてその建物は細かいところにやたらと注意がはらわれている。今住んでも全然快適な生活が送れるだろうことは想像できるし、それは極めて贅沢な生活だ。その家を見るだけでも価値があったが、その上「夢うつつ」の作品が現実のお屋敷の中に埋め込まれている。そりゃ、品川から運転手付きのリムジンが横付けもするだろう。降りた老夫婦はそこで何を感じ取るのだろう。
 場所とインスタレーションの関係が重要だと昨日書いたが、まさしくそのことを再確認した。
 せっかくGH1を持っていったのにもかかわらず、右の三枚の写真はiPhoneで撮っている。SDカード(16GB)を忘れてしまったのだ。昨日の写真を取り込んでそのままにしてきてしまった。仕方がない。やたらと腹も減っていたし、中に這入る前に簡単に食事をしたかったが、周りには何もなかった。本当に何もない。田んぼの中だ。コンビニがあれば簡単なおにぎりでもSDカードも買えただろうが。
 それでも見終わったときにはそんなことはすべて忘れてしまっていた。場所がそういう力を持っていた。
●で、カーナビに任せて次なる「埼玉県立近代美術館」へ。うまいこと渋滞を避けて移動。途中「ハード・オフ」で中古のSDカード2GBを1000円ちょっとで購入。いまなら新品でもそれくらいの値段で買えるのだが…。仕方がない。何しろ写真を撮ることもひとつの楽しみに来ているのだ。

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●到着し、近くのコインパーキングに車を停めて、美術館近くのレストランに直行するが、貸し切りパーティのために閉まっていた。仕方なしに近所のラーメン屋で600円のとんこつラーメンを食べて、また戻る。
 メインの「長澤英俊展-オーロラの向かう所」では、川越と違って小作品(とはいえ、大掛かりなものも数多くあるが)が多数展示されていて、これもまた見応えがあった。舞台のヒントになるような作品もいくつかあった。イメージが喚起させられた。
●さらに左の写真は常設展の中から「階段」という作品。
 他にも以前書いたかもしれないが「もの派」の関根伸夫氏の『位相—大地』の製作過程の写真が映像として放映され、資料も飾られていた。贅沢だった。インスタレーションの(箱庭的な)ミニチュアがあれば、欲しいのだけれど、どこにもそんなものは見あたらない。
●満足して、そこから17号を車で走って帰る。途中モスバーガーでWサウザン野菜バーガーを食し、19時過ぎには家に到着。それからしばらく本を読む。『ダンス・ダンス・ダンス』。風呂場で浸かりながらひたすら読み続ける。
●そして読了。ふう。これについては、また後日。

順調かと…

大連空港

●大連周水子空港でも普通に無線LANが使えるようになっていた。ちょっとずつ便利になっていく。
 というわけで、今は空港。Twitterに書き込むような内容だが、Twitterにはアクセスできず。だったら、本日第一弾の更新として書いてしまおうということで、直接MacBookから書いている。写真はMacBookで繋いでいるが、同じようにiPhoneからも接続が可能。昨日も書いたとおり、会社の車で送ってもらったが、少しばかり時間的に余裕がある。ここでネットに接続できれば、日本にもメールが送れるし、こうして更新も可能。Twitterは中国の国家戦略によって阻まれているが…。
●で、Twitterにも書いたとおり無事帰国。飛行機に乗り込んでから、飛行機の中もスカイライナーの中も左隣におじさんがいて、結構がっつり領域を占領するものだから、身体を右に傾けすぎていてそれが一番疲れた。ゆっくり来られたのもいいが、上野からの高崎線も混んでいる時間帯だし、なかなかいいことばかりではない。
●まあ、ひとまず帰国で風呂にも浸かってほっとする。『ダンス・ダンス・ダンス(上)』も読了。帰りに下巻も購入。

『羊をめぐる冒険』読了

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●午前中遅くに起きてしばらくぼんやりしたあと、しばらく街を歩き、マイカルの中のUCC珈琲でひたすら本を読む時間に充てる。そして、読み終えた『羊をめぐる冒険』である。
●いくつか『ねじまき鳥クロニクル』にも繋がる表現が後半には出てきていたし、やはり異界への空間があり、それは『海辺のカフカ』のそれとも似ていた。長編では「猫」や「異界への入口」などのあるモチーフが繰り返し使われているが、それが単なる焼き直しではなく、また別の物語に繋がっており、それぞれ読み終えたあとの読後感は異なるものだ。
 いずれにせよ、精神的なリフレッシュにはもってこいだった。このまま『ダンス・ダンス・ダンス(上)』に突入する。
●そして、ゲーセンなどに行って気分を切り替えていたものの、ふと思い立って、今はまたホテルだ。ネットに接続できないストレス(実際にはiPhone経由で中国移動のパケット通信で接続していたが、ひどく遅い)がどうにもならなくなった。荷物を全部まとめて、このまま最後までホテル住まいにする。

会社に出る

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●昨日も書いたとおり、今日は土曜日だが朝から出勤。こちらでの週末の過ごし方ももうだいぶ飽きてきたというか、何もすることがなくて散歩というのもあれだったし、むしろネットへの飢餓感の方が強く、会社に出てネットに接続できるならそのほうがよかった。みんな一生懸命土曜出勤して、納期に間に合わせようと必至に生産している。
●朝から昼まで会社で過ごし、昼で一旦帰る。以前ハムの兄弟にあたる猫たち2匹をあげた中国系の喫茶店が別の場所に移動しているのを発見し、そこで食事を取る。かすかにワイヤレスネットワークがiPhoneで見つかる。しかし、そこでは『羊をめぐる冒険(下)』を3分の1ほど読み進めることにした。で、気付いたら、この喫茶店が移ってきた場所は、何の因果かやはりハムの兄弟を譲ったのだが飛び降りて死んでしまったあのマンションの1階だ。
 そこを出て目に止まった韓国式のマッサージ店に入り、そこで二時間。ウトウトしたり、会話で起こされたりしながら、だいぶ身体もリラックスした。韓国式は二時間というのがいい。
●明日はまた少し遠出をしようかと計画。しかし、市内はダボス会議やインフルエンザの影響も懸念される。電車に乗って逆方向に向かうのも悪くない。本を持って、ただただ歩くために少し離れた場所に行く。ぼんやり出来る場所あればそれでいい。心を落ち着け、精神的なリフレッシュを最近欲してしょうがない。

芋ばかり

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●考えてみれば、芋ばかり食べていた。もちろん、朝はそもそも今は食べていないし、昼は会社で配給(まさしく配給といった感じのバイキング)されるのだが、夜ともなればなんでも好きなものを食べていいわけで、結局、ジャガイモが入っているものを自然と選んでいる。カレーも結局芋を食べるための手段だと言ってもいいくらいだ。
 フライドポテト・ポテトサラダ・カレー・肉じゃが的なもの、すべてジャガイモだ。
●明日も急遽、出勤。自分のFileMakerの進んでいないから、会社で落ち着いて仕事をするのも悪くない。ネットに繋がるし。
●ひそかに『羊をめぐる冒険(上)』を読了。さて、明日からは羊を探しに旅に出よう。
●あ、そうそう、ダボス会議も終了。街には普段より圧倒的に西洋人が目立った。しかも、会社の車が納品のために高速道路に乗ろうとすると温かいあの首相がいらっしゃるということで、完全に閉鎖されていたという。それで引き返してきた。すごい国だと改めて思う。

『国境の南、太陽の西』読了

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●今日は昨日とはまたうって変わって晴天。ただ風は涼しい。秋の風。日差しはまだ夏のままだ。もう一度簡単な洗濯物を回して干してから、外に出る。海辺に向かって歩く。今日は先月と比べるとだいぶ海が満ちていた。しばらく日陰でぼんやりしていたが、やはりそこでしばらくぼんやりしていた海辺の家族の赤ちゃん(お母さん曰く5ヶ月)をあやしたりして、また街に戻る。その途中、右の3つの写真の猫たちに会う。いや、実際にはあと2匹会っているが、写真を撮れなかった。開発区も随分猫が増えた。
 その後、ゲームセンターに行って時間とお金を使い、特別これといった満足感もないまま、近くで珈琲を一杯飲んでそのまま帰る。だいぶ日に当たったせいか、軽く頭痛の兆し。
●で、家に帰って『国境の南、太陽の西』を読了。Wikipediaによれば『ねじまき鳥クロニクル』の第一章の第1稿を推敲する際に削った部分を基にしてできた作品らしいが、その片鱗らしき者は前半に感じられていた。ただまた別の「物語」である。あと、これは中国語に翻訳されたものも購入してあった。ああ、そうだよ、せめてそれをもってくればよかった。そしたら同時に読み進めることができた。
●いずれにせよ、あと未読の『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』と『ダンスダンスダンス』は読み終えてしまおう。ただ、『ダンスダンスダンス』を読む前に、「羊三部作」も読み返したい。これらを読んだのも浪人時代の18の時だ。当時大宮で一人暮らしをはじめたわたしは『1973年のピンボール』に触発され、しばらく大宮のゲームセンターのピンボールを一人黙々とやっていた。もうかなり前のことのようにも感じられる。
 そして、そのあと『1Q84』である。今年はそんなわけで世の中と同じく村上春樹ブーム。どの長編のタイトルを見ても、その世界に引きずり込まれるように思い出すことができる。あと、河合隼雄氏との対談の文庫『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』もあった。それを再読したい。また考えるべき何かそこにあるような気がする。

『スプートニクの恋人』読了


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スプートニクの恋人 (講談社文庫)

●昨晩は顎の辺りを蚊に刺されたようで、痒くなって2時半頃に目が覚める。それからかゆみ止めを探すために身体を起こすと、目が覚めてしまって、枕元で少しずつ読み進めていた『スプートニクの恋人』を読み進める。ほぼ最後のほうまで。
 で、今日は仕事最終日。帰ってから、読了。このまま作品を遡っていこうか。ただ『風の歌を聴け』からはじまる初期の作品群(鼠三部作)は以前、たしか19くらいの時に読んでいる。しかし、あらすじを思い出そうにも思い出せない。
 とにかく手当たり次第に村上作品を読んでいこう。そして、読み切ったところで『1Q84』を購入して読めばいい。
●で、いろいろと村上作品からの影響を感じる部分もいくつかある。
●ただ、ここもまだ通過点。いつになったらわたし自身が何か書けるようになるだろう。自分のために作ったWikiにはまだ3つのキーワードしか書かれていない。結局、わたしはわたし自身をとおして見る現実の風景から、何をピックアップし、何を重要視し、そのうちの何を優先的に考えているかで書かれるものは決まってきてしまうだろう。

『アフターダーク』読了/帰国

●帰国。まあ、この帰路も順調には行かなかった。中国南方航空。何だか空港からの書類(フライトドキュメント)待ちということらしく、時刻通りに乗り込んでから出発まで1時間半ほど待たされる。なかではイライラする人もいたが、わたしはただひたすら『アフターダーク』(講談社文庫)を読んでいた。そして、定番のように離陸時と着陸時30分はなぜかすとんと眠りに落ちてしまう。着陸時はいつも着陸の衝撃で目が覚める。
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●で、電車で地道に戻る。赤羽乗り換えで時間があることがわかっていたので、その前に京成線内で『アフターダーク』を読了。構造は『海辺のカフカ』同様、パラレルに進む。もっとえぐり込んでくるようなところまで行くかと思ったが、わりとあっさりだった。それは『ねじまき鳥』や『カフカ』に比べれば、長さ的にもそうなんだけど。
 ただ、たった一晩の話としてそれが描かれているということと、描写が直接的に映像的であることは、新しい感覚だった。
●読み終えてしまったので、赤羽駅の書店で『スプートニクの恋人』(講談社文庫)を購入。

『海辺のカフカ(下)』読了

●朝10時頃目が覚める。いや、正確には7時頃、かなりいろんな夢を見て目が覚めた。勿体ないと思ってもう一度寝る。おかげでしっかり眠れた。
●そもそも昨日は、冒険心が出てしまってスターバックスを出たあと、今まで歩いたことのない道を歩いた。足が棒になるまで歩くといつのまにか会社の近くに来ていた。まあ、そっち方面(東の方向)に歩いていたのは認識していたが、突然現れた知った道に少々驚き、そこからは結局バスで帰る。
●で、今日の話だが、本と財布と鍵とiPhoneをポケットに突っ込み、昨日の鞄を受け取りに行く。まあまあの出来映え。いろいろ言っていたのだが、結局20元(300円)払って納得してもらった。鞄に本と鍵を詰め替えて、途中飲み物を買い、新たに開店していた小さな日本料理店でメンチカツ定食を食べ、その足でまた何も考えずに歩く。
 そして、到達した海辺である。
海辺のカフカ下巻と海
●ここでしばらく蟹を捕ったりしている人たちを眺めていた。そして、おもむろにここだと思って『海辺のカフカ』下巻を読み始める。1時間ほど集中して読んでいた。そして読み終える。後半は一気に読み進められた。だいぶ深いところまで潜りこんだ。ユング的な集合的無意識の世界というか、共通してそういう雰囲気が感じられ、そこに一緒に潜りこんでいく感じは心理的な深い経験を共有するような心地よい疲労感がある。
 気付いたら、すっかり腕が日焼けしていた。
 さらに今晩からは『アフターダーク』を読み始めよう。
●そして、今はまたスターバックスにいる。ここで更新。夕飯もここで軽食で済ませる。妻ともここでメールのやりとり。あとはマッサージにでも行き、早めに寝るとしよう。

『海辺のカフカ』上巻、読了。

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●『海辺のカフカ(上)』(新潮文庫)読了。昨日の晩から一気に話が繋がって、ラスト10ページというところで急に意識がなくなり(小説の登場人物たちと同様にこの本を読んでいるとふいに意識を失う)眠ってしまったわけだが、朝、少しだけ早めに起きて、上巻だけでも読み終えてしまおうと思った。というのも残り10ページのために分厚い一冊を持ち運ぶことを考えたら、かなり面倒になったからだ。読み終えてしまえば下巻だけ持っていけばいい。あともう一冊『アフターダーク』(講談社文庫)も持ってきている。順番的には『ねじまき鳥クロニクル』→『スプートニクの恋人』→『海辺のカフカ』→『アフターダーク』→さらに最新の『1Q84』なわけだが、『ねじまき鳥クロニクル』(新潮文庫)と来て、講談社文庫シリーズに行き、『スプートニクの恋人』を飛ばして、『アフターダーク』買ってしまったのだった。まあ、それはそれでいいとしよう。
 いずれにしても、村上春樹の小説をまとめて読み始めているのは、その構造の特有性、暗喩の多さなど、戯曲を書く際にも影響を受けているいくつかの特徴があるからだし、さらに表現上では暴力性や過激さが増している。そのうえ、かなり突拍子のない展開が突如として現れても、決して不自然に感じさせない前後の注意深い描写も見逃せない。
●電車・飛行機の移動中、『海辺のカフカ』下巻を読んでは眠り、読んで意識を失うようにしてはまた眠りの繰り返し。
●7月。梅雨や光化学スモッグで悩まされる日本を離れ、また大連に来る。日本に比べ、大連の湿度の低さはは前からそうで過ごしやすさに繋がっていたが、わたしが住む一階北側の部屋は例外であった。去年のこの7月にひどく体調を崩したのも、カビなどのせいではないかと思われる。入っただけで黴臭い匂い。しかも、今晩は大雨。
●また、ネット環境も一年の契約が切れなくなったので、改めて個人での契約を行うことしなければならない。今日の所はADSLモデムやらもまだ自宅にあって、いろいろやったら繋がったので何とか使えているが、これは契約が切れてもここにあることは問題らしく一日10元(140円)延滞料が徴収されるという。なんということだろう。
 ちなみに会社契約と個人契約では3倍くらい料金が違う。やはりどんなに遅くても、youtubeにアクセスできなくても、ネットに接続できたほうがいい。というわけで、明日からはホテル暮らしにするしかないか、検討中。

敢えての読みにくさ

●読書サイクルは実は続いていて、というより『ねじまき鳥』以降の村上春樹ブームがわたしのなかであって、それは作者自身が、阪神大震災・オウム以降に作風が替わっているという話をどこかで読んだからだが、たしかに『ねじまき鳥クロニクル』第一章後半からの暴力的表現のたたみかけは、凄まじいものがある。
●で、今は『海辺のカフカ』上巻を読んでいるわけだが、これがまだ入り込めないでいる。特に読み始めということもあるからだろうが、文体そのものは平易なのに、構造そのものが特になかなか受け付けてくれないようになっている。毎晩、眠る前に少しずつ読んでいるのだが、おかげですぐに眠りにつける。おそらく繋がりが見えてくると一気に読み進めてしまうのだろうけれど。

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