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-004-次の出発 Archive

図書館で写真から思いを馳せる

●今日は昨日から考えていた通り、大連市内へ向かう。電車で。その移動もまた一興。今日の主な目的は中国の現代実験演劇の歴史を学ぶことにあるが、それもそもそも中国国際航空の飛行機に乗った際に座席に入っていた航空雑誌に、中国実験演劇の祖の一人とも言える「林兆華」という演出家のことが記事に載っていたからだ。見学者-004-『次の出発』の下敷きになった高行健の戯曲『バス停』もこの林兆華が演出をしている。
●で、図書館に行けばそれなりの本があるんじゃないかと思ったからだ。
●行って良かったのは、上海戯劇学院の雑誌やら、まさしく中国実験演劇について書かれた本が僅かながらもあったことだ。
●そこにわずかに写されている舞台の画像からいろいろな思いを馳せる。たとえば、林兆華演出の『便所』という作品は、古い中国の公衆便所が舞台だ。極めて斬新な舞台セットだし、どこか写真からは清水邦夫+蜷川幸雄の「現代人劇場」的な気配も感じられる(これも写真からしかわからないわけだが)。そんなこんなで、考えていた。

●そこから駅の方に向かって歩く。かなりの距離なので歩けるところまで。途中で疲れ果てて、駅までタクシーへ。さらに地下の商業施設のなかをブラブラと歩き、疲れたら珈琲を飲んで一息入れる。昼飯をまともにたべていなかったことに気付いたが、夕飯を早めの吉野屋の牛丼で。しかし、今気付いたが吉野屋は大連でしか食べてないな。
●夕方、暗くなったところで開発区、あ、今は開発区という名前ではないらしい。金州新区という住所になっている、というのも先月聞いた話だ。

●というわけで、足も疲れたのでしっかりストレッチ。たまにはいい運動だ。歩けることが楽しい。

実家から

●今日は訳あって実家から。夜、猫たちに餌をあげて、また実家に戻る。実家の体重計で測ると、昨日より2kgも落ちている。これはあきらかに体重計の問題のような気がする。まあ、昨晩から地味に身体を動かしてはいたのだけれど。
少し送れた誕生日プレゼントに甥っ子が選んだというネクタイをもらった。
●ちなみに実家の少し大きなテレビで 『次の出発』のDVDを見るとやはり圧倒的な画質の悪さにがっかりする。編集のつなぎ方ももっといろいろできたはずだろうにと思ってしまうが、まあ、これも仕方がない。
●そういえば、怒りにうち震えるような夢を見て、朝は早く6時に目が覚めてしまった。起きてからはなぜか快調だった。仕事に行く前に朝から洗濯を終える。
●まったくどうでもいい話ばかりだ。

最後のお盆休み〜40℃の日々

●熊谷ではまたしても40℃を越える暑さ。これはすでにもう日本の暑さじゃないと思う。一日中クーラーを付けていないとおそらく猫もひあがってしまうことだろう。
 とにかく暑くて起きる。
●郵便局で13個の小包を発送し、「次の出発」のすべてが終わった。
●みんなはもう次に進んでる。さしあたって、次は映像を撮ろうと思うのだが、どこからどう手を付けて良いものか。考えあぐねている。
 この「暑さ」をテーマに掌篇を書き、そこから映像に起こすというのも考えたが、考えるのが今からではちょっと遅い。
●いずれにしても、まずは「自分が何を観たいか」だ。映像で。一番観たいものは何だろう。今まで「わざわざ映画館に行ってこれを観たい」と思ったことがほとんどない。もうちょっとこの辺りはゆっくり考えてみることにする。

粗編集

●遂に終わったゴールデンウィーク。まあ、実質四日間の連休ということだったわけだけれど、なんだろう、今まで眠れなかった分しっかり眠れた。毎日最低8時間は眠った。平均すると10時間くらいは眠っただろう。
 だけど、テレビで眠らずに頑張っている人を見ると、まだ無理の利く30代にもっと頑張っておかなくちゃならないんじゃないかとも思う。

●そんなわけで、『次の出発』DVD特典映像の編集をコツコツと。これは一般に公開されるモノでもないので、あ、いや、一部分はそれなりの形で公開するつもりなんだけど、主には頑張ってくれた役者へのサービスのつもり。
 本編の方もとりあえず倉光が粗編集は終えたようなので、あとは二人とも細かな編集作業。
 舞台と映像では、どうしても観る側の姿勢が異なる。それはむしろ、わたし個人の姿勢が反映されているだけだが、それに応じて形を変える必要もある。
 これはこれでまた別の一つの作品だ。
●まあ、こんなところでゴールデンウィークは終わり。当初の目標はほぼ達成されなかったけれど、休みはしっかり取ったし、そもそも休みだから何かすると言うことではなく、日々の積み重ねだ。そういう体制に持っていくことが何より大事。

またあのいつもの

●戻ってきてしまった。またあのいつもの日常に。
 着々と溜まった仕事を片付ける。来て欲しいときに来てくれない仕事が来て欲しくないときにまとめてくる。

●で、仕事が終わってかえってくると、何をしていいのかわからない。
 もちろん、引越の準備やら公演の片付けやらいろいろあるわけだが、今までものすごい勢いでやらなければならないことに追われていたので、急に気が抜けたようになってしまうのだ。
 やっぱりコツコツと書き続けよう。まずは『次の出発』を上演台本から戯曲に部分的に書き直す必要がある。上演が終わって、いろいろな人の意見を聞き、戯曲としての問題が明確になった部分もある。上演台本としては、キャストに合わせて書いた部分もある。戯曲の上演ではなく、上演のための台本だ。そうして書かせてもらったことで書き上がっている。

一晩明けて

●打ち上げでは、三人の怪物のような酔っぱらいを相手に朝を待ち、それぞれのメンバーとお別れ。
 このメンバー全員が揃うことはもうないかもしれないが、それぞれに役者を続けていれば、きっとどこかで会うものだ。

●総武線の始発で御茶ノ水まで戻る。寂しい夜明けの風景。

●今回は早めにこれらを映像化しよう。
 13人のキャストにそしてDVDを配布しよう。さらに今回は試験的にチケット売上枚数によるキャッシュ・バックキャンペーンも行っているので、それらの精算も行わなければならない。
●そして、今日は呆然として一日が終わってしまった。
●日が変わって、今日からは仕事に戻る。日常に戻る。日々の生活を大切にしよう。いろいろなものを眺め、様々な声に耳を澄まそう。

楽日

●無事に公演は終了。
 楽日の本日は午後2時が最後の回ということで、あっという間に終わってしまうだろうことは予想していたものの、本当にあっという間だった。

●おかげさまで見学者でも最終日は初の99名というほぼ満席というお客様に観ていただくことができて、非常に嬉しかった。そもそもうちの舞台は、娯楽作品ではないので宣伝にも苦労するが、観るのも疲れる舞台だ。
 わざわざ徳島から来ていただいた友人やパラドックス定数の野木さんもきてくれた。
 ゆっくり話をしたかったが、舞台のバラシなどもあって、残念。
●今回の舞台の反省はいろいろあるが、総じて個人的には観たいものを作れたと思う。さらに、パンフレットにも書いたけれど、その上に、俳優一人ひとりがそれぞれに様々な方法でアプローチしてくれたので、予想を超えるところがあったことはそれはそれで非常によかった。さらに音響・照明・舞台監督、受付周りの手伝いをしてくれたスタッフさんの協力でかなり助けられた。
●お越しいただいたお客様。そして、関係者の皆さん、本当にありがとうございました。

本番三日目

●昼・夜二回の公演。

●わからなかったとか、よかったとか、いろいろ意見をいただく。まあ、それはいつものことだ。
 明日はいよいよ最後。2時の回のみです。そこに存在する役者の身体を観に来てください。

本番二日目

●いよいよ二日目。今日は1時入りにさせてもらったので、久しぶりにゆっくり眠れた。

●そして、本番前の昼間に気になった箇所を小返し。
●二日目の夜。二回目の本番。
 やや緊張が外れて、いくつかミスもあったが、すぐに取り戻せた。明日は昼夜の二回。そこそこ席も埋まっていますが、まだ余裕はあります。何しろ吉祥寺シアターですから。

本番初日

●朝起きたら8時すぎだった。8時10分には家を出なければならないにもかかわらず、まだプリンタ出力しなければならないものなどもあり、大慌てである。
 睡眠時間が極端に少ない日々が続いていたので、今日は起きれるかどうか心配だったのだが、案の定やってしまった。

●そんなわけでタクシーで移動。かえって時間がかかってしまった。家から劇場まで電車と徒歩だと55分。朝のタクシーでは65分。10分も。うーん。誤算だった。
 で、午前中に昨日の通しの続きをやって、さらに本番と同様のゲネプロ。お客がいないだけで完全に本番と同じ条件なのだが、やっぱりいくつか芝居でミスが出る。そういうものだ。
●身体も極限に疲れているところで、本番。
 だけど、大きなミスもなく、一番心配していたシーンも問題なくいけたのがよかった。初日のおかしな緊張感もそれほど感じなかった。むしろわたしのほうが、お客さんもかなり入っていたので緊張したくらいだ。あと4回。これと同じかこれ以上の作品でお見せしたい。
 本当にいい役者が揃っている。
 みんなちゃんと舞台上にしっかりと「存在」している。普通の「芝居」とはちょっと違うかもしれないが、ここでしか見られないものを作っている自信はある。それを是非見ていただきたい。

いよいよ

●午前中から場当たり(舞台上でのテクニカルなチェック)を始めて、夕方まで。すべてのシーンを一通り完全にできたので、安心感あり。
 通してみないとわからない不安のようなものは、確かに全くないわけではないが、それでもほぼ問題なく進められた。

●懸念となっていた劇場に入らないとできない道具を使うシーンも、まだ難はあるがちゃんとキッカケさえ掴んで、もう一工夫を加えれば大丈夫。明日のゲネ前にはそれらも解決できる。
 というわけで、今日の通しはおあずけという決断にしたものの、テクニカルなことばかりに気を取られてしまうと、佇まいそのものが弱ってしまうおそれもあるので、およそ4分の3くらいを頭から通す。みんなだいぶ疲れも溜まっている状態なのに、先に挙げた小さな問題くらいで、それも明日の午前中には解決できるはずだし、かなりいい仕上がりになったのではないかと安心した。
●個人的にはもう仕事は終わっている。いや、制作の仕事のことも考えなければならず、それは必然的に深夜のこの時間になるわけで、また眠れない。
 ただ、こちらにもいろんな方面から、お手伝いしてくれる人たちがいて、非常に助かる。
●さあ、いよいよ個人的には5年間の集大成。いや、そんなものより、この半年間のキャストやスタッフさんたちがいい仕事をしてくれている。
 これを逃すと見学者は舞台公演はまた3年後、本公演にいたっては5年後になる予定。お見逃しなく。

小屋入り、仕込み、最後の稽古76日目

●睡眠時間は1時間半程度で、足がつって目が覚める。
●でも、眠いという感じは全くなく、ほとんど異常な覚醒状態にあると言っていい。

●女性陣は楽屋づくりや衣装小道具の最終調整。男性陣は舞台づくりの手伝い。わたしも午前中はできる限り手伝おうと思っていたのだが、あまり役に立たず。
 できあがっていく舞台装置が非常に素晴らしい。吉川さんの作ってきてくれたものがピッタリはまる。
●そして、問題はこの装置の中で今までの稽古の芝居ができるかどうかだ。稽古場ではその辺りの最終チェック。
 それから劇場に移動して、明かりづくりの時間を頂戴して役者には舞台になれてもらう時間を作る。本域で今日は芝居ができなかったので消化不良だったかもしれないが、明日の場当たりでもかなりの部分までできるのではないかと思う。
●照明もできていく様子がかなりいい感じだ。
●早くこの舞台を見てみたい。
 劇場でまた確実にいいものになろうとしている。明日は場当たり。これがスムーズに進めば、夜には通し稽古もできるかもしれない。スタッフさんの協力もあっていい感じに最終段階に向かっている。

稽古75日目/小屋入り前日

●もう明け方の4時を回っているから正確には今日だが、ついに小屋入り。
 劇場に5年前に考えたあの舞台が組み上がる。これがワクワクしないでいられるだろうか。眠れないのである。

●もちろん、当日配布するパンフレットの作成などのためにも時間がかかっているのだけれど、ようやく目処は付いた。
●今日も昼稽古。
 明日に備えて夕方5時から通し稽古。音響の渡辺さんも音を仕上げてくれて、実際に流してくれる。
 本番を意識しての通し。江原君も以前、稽古場日記に書いてくれたが、稽古は本番のように、本番は稽古のように。
●確実にいい仕上がりになっている。
 まだチケット予約も間に合います。

稽古74日目/ゴールが見える

●もう稽古は残すところ、今日と明日の二日間。そして、今日は既に終わってしまったので、明日の一日間のみ。
 一応、仕込みの明後日も稽古場は抑えてあるのだけれど、どれだけできるだろうか。
 仕込みで劇場の大きさに触れて、さらにそこで声を出してみて、もう一度通し稽古をできればいいのではないかと思う。

●で、今日の稽古では、懸念されていたいくつかのシーンがまとまり、かなり方向性は見えてきた。ただ、この稽古場の小ささに慣れてしまうと、声の小ささが気になる。全然聞こえない台詞もある。
 さらに劇場に入らないとわからない問題は他にもあって、それらをカバーするためにも稽古場での想像力が必要になる。
●夜は少し早めに通し稽古7回目。昨日の「存在」「変容」のテーマだけでなく、楽しむことも意識しながらの通し。
 昨日の通し稽古が本番初日のようなものだったなら、今日のそれは二日目の軽快さがあった。
●駄目出しも今日中に終え、解散。明後日には本格的に劇場入り。うーん、そわそわして眠れない。

稽古73日目/もう少し

●今日も午前中から稽古場を開けて、集まった役者から身体を温めていく。午後から本格的に稽古を開始。
 昨日の通しの駄目出しから。

●さらにできることを考える。ギリギリまでいいものにしていきたい。わたしも倉光もずっと観ているので時々、迷路に迷い込むこともあるが、それもまた稽古の醍醐味と言えば醍醐味。
 この迷える時間があることがまだ幸せだ。
 稽古期間は正味3日間。明日にはこの迷いの霧もだいぶ晴れることになるのではないかと思う。そうしなければならない。
 まだ他にもやらなければならないこともある。繰り返さなければならない場面もある。
●そして、今日の通しは「存在」と「変容」を再度意識して。
 みんな昼からの稽古にもかかわらず、本番並みの集中力で乗り切ってくれた。そうした意味での精度はかなり上がっている。

稽古72日目/もう一度基本に立ち返る

●昼の稽古からほぼ全員集合。

●そんなわけで、今日こそやろうと思っていたことをやる。先品を深めるために考えられる手だてとしては考えていたことだったので、もっと前からでも良かったのかもしれないが、今だからこそ意味があったかもしれないとも思うのだ。
 「存在」のための舞台として、この舞台がまた一歩前に踏み出せた。
●で、実際、夜は通し稽古5回目。
 藤田さんと戸田さんはかなり体調が悪い中だったが、今までの中ではかなりいい仕上がりになったのではないかと思う。
 そんなわけで、まだまだできるのではないかと思う。

稽古71日目/吉祥寺シアター稽古場へ

●朝、吉祥寺シアターへ。いよいよ大詰めだ。
 そこに見学者事務所から持っていくものをある程度まとめてトランクに入れて電車で運ぶ。それから、杉田さんと駅で落ち合って、レンタカーで東久留米へ。

●そして、舞台に必要な大道具を借りるためだ。何しろ、今回はバスを待つ話のため、バス停が最初から必要なのだった。そこで、バス停をある営業所で借りることができたのだった。
 その他いくつかの車でしか運べないものを購入。
●午後から稽古に参加。
●昼間は抜き稽古。繰り返す。
●さらに夜は荒通し。前半と後半に分けて。
 劇場の稽古場だが、劇場と同じサイズが取れず、思ったよりも狭くなってしまっているのが残念だが、ここで全力をあげて本番までもう一踏ん張り。

稽古70日目

●今回の舞台は今までの中でも確かに最も「劇」になろうとする力を持っているのは、明らかだ。
 何しろ下敷きに「物語中の物語」であるところの「神話」があるからだが、見学者では「神話」を物語として、「劇的」な視点で捉えようということはあまりない。

●「神話」をいかに「知恵」として、捉え直すことができるかだ。「神話」は特に「日本神話」はもちろん当時の諸外国(まあ、主に中国とかだけど)に向けてのメッセージでしかなかったという説もあるが、基本的にはもうデタラメである。
 だけど、いわゆる破綻のない綺麗な「物語」とは異なり、デタラメな状態でしか言い表せないものを何とか表そうとしている。ここが面白い。
●劇は劇になろうとする。そこへの疑いを共有することはなかなか難しい。
 とはいえ、わたしもそこまで達観できないので、劇的な部分も今回はしっかりと見せられればそれはそれでいいのだとも思う。そこにしっかりとした疑いの眼差しを持って、それができればいい。

稽古69日目

●日曜日の通しの駄目出し。
 簡単な駄目だしと残り一週間をかけてよりベターなものにするために課題を増やしていく。で、頭から順番に小返し。

●まだまだ時間はある。いろんな意味で楽しめるような舞台にしたいし、お客さんにも俳優にも記憶に残るような舞台にしててもらいたい。
●あとは繰り返しながら、どんどん全体の質を高めていこう。もう二月も終わる。

最後の休み

●今日は稽古のない最後の日。あとは本番まで突っ走るのみ。
●にわかに稽古場日記のほうも賑わってきたので、わたしも負けじと写真を遅れて追加したり。
 そんなことを昨晩からしていたら、眠れなくなった。仕事の都合で朝6時半には起きなければならないのだけれど、一向に眠れない。布団の中でただただぼんやりと考え事をしていたら、目覚ましが鳴る。
●車の運転しながらもあまりに集中できないので、このまま眠れるならどうなってもいいかと思いもしたが、この芝居を終わらせるまでは何とか生き延びなければならない。
 東京への帰りの電車の中で小一時間ほど熟睡。それですっきりした。たぶん、イビキをかいていたと思う。上尾近辺で一瞬意識を取り戻したが、大宮辺りでは意識がなかったから。
●そうだ、まだ準備しなければならないことがある。
 チケットも絶賛発売中。お買い求めのお忘れなきよう。当日券になっちゃうと700円も高くなるので。予約を入れておくだけで前売り価格で見られます。

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