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地下室の手記1

俺は病んでいる……。ねじけた根性の男だ。人好きがしない男だ。どうやら肝臓を痛めているらしい。もっとも病気のことはさっぱり訳がわけがわからないし、自分のどこが悪いのかもおそらくわかっちゃいない。医者にかかっているわけでもなければ、今まで一度もかかったこともない。医学や医者は立派なものだとは思っているのだが……。そのうえ、俺はこのうえもなく迷信深いときている。まあ、少なくとも医学を立派なものだと信じこむほどには迷信深いわけだ。

●と、始まるドストエフスキー『地下室の手記』。
●何も書くことがなくて、困り果て時間を無為にする必要はないということに気付いた。この場を利用して、次作のテキストを抽出していくことにする。まずはこの冒頭。いきなり相当捻くれている。
 しかし、この小説には今の日本にも充分に通じる作品であるはずだ。少しずつ抜粋し、引用していくことにする


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