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どうやってそれを捉えるか

●4歳になったばかりの甥っ子からの携帯メールが凄い。
 最近の携帯電話の変換予測機能が文章を作成する能力を低下させていると何かのテレビ番組で言っていたが、それとは別に新たな可能性さえ持っているのではないか。もちろん、本人は意味など分かっていないのだが、妙に語感が心地よかったりする。
 これはまさしくエクリチュール・オート以外の何ものでもない。
●ハロルド=ピンターの『何も起こりはしなかった−劇の言葉、政治の言葉』が非常に面白い。
 最初の「ノーベル文学賞受賞記念講演」のなかで、「自分の戯曲がどんなふうにして生まれるのか?」という質問に対して、「ある文、ある単語、あるイメージから生まれている」と答えている。
 さらに、『昔の日々』などの戯曲が生まれる瞬間を細かく説明してくれているが、まさしくそのようにしてしかその世界を捉えることはできないのではないか。映画にとっても、それは同じように松本俊夫『映像の発見−アヴァンギャルドとドキュメンタリー』にも、実はそれに通ずる「事実(アクション)の映画」ではなく「存在の映画」に対するアプローチが書かれている。これがまた非常に面白い。
 この二冊の間をしばらくは行ったり来たりすることになりそうだ。


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