Article
0 comment

削ぎ落とすべきもの

●なぜかニュースから縁あって、哲学者・渡邊二郎氏の著作に行き着いた。まったく不勉強で存じ上げなかったのだけれど、レビューから推察するに、ユーモアなどは少なくかなり丁寧に実直に解説してくれるらしい。特にそのなかでも芸術の哲学 (ちくま学芸文庫)構造と解釈 (ちくま学芸文庫)を注文した。
●芸術/哲学、また、解釈学/構造主義などの観点から考えるにはかなり教科書的な存在のようだ。そして、今こそわたしは哲学に戻るべきだと思っている。
 まさに「構造と解釈」が乗り越えるべき問題があるように思う「左だ右だというつまらないぶつかり合い」を越えたところの、本来的な哲学的な問いからようやく人間としての普遍的なトンネルに繋がるはずだ。
●そして、その普遍的なトンネルを通って、さらに芸術の手つきで語れれば、また次の展開が見えるのではないかと思っている。
●情報の多すぎる世の中だからこそ、シンプルに削ぎ落としたものが見たいのだし、あるいは自分もそうしたものを作りたい。そんな思いはより一層強くなっている。

コメントを残す

Required fields are marked *.